カフェインは目覚めに不可欠?コーヒーと早起きの関係

眠気覚ましにコーヒーを飲む、という習慣を持っている人は多いです。一般的に知られていますが、コーヒーにはカフェインといわれる成分が入っていて、これが覚醒効果をもたらします。

アルカロイドという化合物の一種であるカフェインには、血流を良くする働きがあります。人間の体は、低体温の時に眠くなり、体が温まると目が覚めます。これが、目覚めの効果につながるのです。

コーヒー1杯分(150ml)の中には、100mgののカフェインが入っています。老廃物を体外に排出する利尿作用などとともに、覚醒作用もこのカフェインのもつ大きな働きのひとつです。

そう考えると、早起きにコーヒーはとても効き目があるといえます。ただ、カフェインだけに目を向けると、日本人におなじみの玉露はコーヒーの二倍のカフェインを含有しています。さらに、紅茶やウーロン茶にもカフェインは入っているのです。

しかし、コーヒーにはカフェイン以外にも脳をリラックスさせる効果を持っているのです。それが、コーヒーがもつ独特の香りです。この香りは、脳にアルファ波を送り、リラックス状態を高め、ストレスを軽減します。

覚醒効果、リラックス効果とあって、さらに記憶力の向上、疲労の抑制効果もあるのです。また、コーヒーには脂肪を分解する働きもあるので、ダイエットにも効きます。

単純にカフェインだけを求めるなら、代替物はありますが、色々な複合的な効果によってコーヒーは人に好まれているのです。早起きしてコーヒーを一杯飲む、これだけで覚醒以外にも色々な効果を朝から摂取できるのです。

コーヒーの起源は古く、江戸時代に長崎の出島でオランダ人により伝えられたといわれています。その時代より、勤勉な日本人に大変好まれてコーヒーは発展します。じつは、日本は、コーヒーの輸入量でアメリカとドイツに次いで3位です。

さらに、消費量もアメリカ・ブラジル・ドイツに次いで4位です。これを見ると、いかに日本人がコーヒーを飲んでいるかがわかる結果になっています。

イメージ的には目覚めの効果としてのカフェインが注目されますが、苦みのもとであるポリフェノールも重要です。ポリフェノールによって動脈硬化につながるコレステロールを減退できるからです。

ちなみに、ポリフェノールはコーヒー1杯分(150ml)につき、200~300mgと豊富に含まれています。老化や病気の元となる活性酸素を取り去ってくれる重要な働きも持っています。

いくら体にいいからと言っも、飲み過ぎや飲むタイミングによってはデメリットがでます。コーヒーは、適量を飲む限りはいいことばかりの飲み物です。しかし、早起きとの関係においては、注意が必要です。

コーヒーのカフェインは効果が消えるまでに、5~7時間はかかるといわれます。つまり、夜11時に寝るなら、夕方4時以降には飲まないようにしないと、夜眠れなくなり結果早起きができない事態になってしまいかねません。

また、コーヒーを1日5カップ以上飲むと、胃が荒れたり、砂糖やミルクを入れている場合は、糖分の摂取過多などの弊害がでてきます。適度な摂取を心がけましょう。