日曜大工ならぬ早朝作家…早起きは物書きの第一歩!?

クリエイティブな仕事というと何を思い浮かべますか?デザインだとか芸術だとか、または物書きもそうです。こういった仕事は、どちらかといえば夜にやるイメージがあります。

一面ではあたっています。確かに夜は、ロマンティックな気分になるし一日の終わりに、何かアイデアがひらめいたりすることもあります。徹夜でクリエイティブなものを作り上げる、という人も少なくありません。

しかし、物を書くことに焦点を当てると、実は朝の方が生産性は断然高いのです。寝起きでぼーっとしていて、とても頭が働かないよ!と反論する声が聞こえるようですが、朝は逆に脳が冴えているんです。

また、何か物を書いているうちに体だけでなく、頭も温まってくるので、早朝からはやくも思考はハイパフォーマンス状態になります。早朝から物を書く行為は、言うなれば頭のジョギングのようなものなのです。

考えてみると、夜は基本的に一日の疲れがたまっているので、眠いです。さらに、お酒などをたしなんでいる場合もあるので、物書きをしている時はいいのですが、翌日に読むとなんともひどい文章…という場合も少なくありません。

特に、小説や論文など長期的に何かを書こうとする人ほど、早朝に起きて書いた方が生産性が上がります。もちろん、早朝に起きるという行為そのものは習慣化するまでは、きつく感じます。

重要なポイントとして、朝起きたらまず、甘いチョコやコーヒーなど自分へのご褒美を用意しておくことです。物書きは無論クリエイティブな行為なので、脳のエネルギーを消費します。チョコやバナナなど軽い糖分をとっておく必要があります。

さらに、同じ時間帯に起きて、同じ時間(30分~1時間)書き続けるということも重要です。そうすることによって、物を書くのが癖になります。前日から、少しづつ書き溜められていく文章は、まるで貯金のようにあなたのちょっとした楽しみになるのです。

書く前に、軽い運動をするのもお勧めします。寝起きは体温が低いので、どうしてもだるくなりがちです。軽い運動によって、代謝をあげることで、書くスピードもあがるのです。

作家の村上春樹さんは、毎朝4時~5時に起きて作家仕事を始めます。小説家というキャラクターの破天荒な生活のイメージは、彼によって破られたといえます。作家というクリエイティブな仕事も、朝型の規則正しい生活から生まれることが可能なのです。

早起きは物書きの第一歩というテーマの記事ですが、最後に朝型作家の第一人者、アーネスト・ヘミングウェイの言葉をお届けします。彼は、「老人と海」などでノーベル文学賞も受賞した小説家であり詩人です。

「早朝には、あなたの邪魔をする人は存在せず、冷えた風は作品を正気に返らせ、文章を書くほどに周りはあたたかくなる」この言葉は、朝に物書き活動をする有効性を端的に表しているといえます。

作家活動という仰々しいものだけでなく、ブログや企画書、日記など何かを考えて書くという行為そのものに、早朝習慣は適しているといえます。