レム睡眠とノンレム睡眠…知っておくべき睡眠の基礎知識

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がある。誰もが聞いた事がある、このレムというワード。一体どういうモノなのでしょうか?早起きをするうえでも、睡眠に関するこのような知識は有効です。

まず、レム睡眠のREMとはRapid Eye Movementという英語であらわされます。直訳すると、素早い眼球の動きという意味です。レム睡眠とは、眼球が動いている状態にある睡眠のことです。

レム睡眠の定義は、次の通りです。浅い眠りで、体は眠っているが脳が活発な状態。つまり、レム睡眠中は脳は休んでおらず、動いています。夢を見るのは、このレム睡眠中であるといわれています。

ノンレム睡眠は、その反対です。定義は、深い眠りで脳が休んでいる状態。一般的に、レム睡眠は体の休息で、ノンレム睡眠は特に脳の休息であると分類できます。

日中に、居眠りをしている人は、ほとんどノンレム睡眠の状態と言われます。脳も体も休息しているので、短い時間でも比較的すっきりするのです。昼寝を公式化する会社もあると聞きますが、このノンレム睡眠の作用を狙っているのでしょう。

さて、この二つの睡眠の種類があるのは分かりましたが、どのようなタイミングで入れ替わるのでしょうか?一般的には、順番に入れ替わります。そして、その周期は90分であるといわれています。

つまり私たちは、90分周期のレム睡眠とノンレム睡眠を、4~5回繰り返して朝を迎えるのです。とはいえ、この二つの睡眠ですが、レム睡眠つまり脳が活動している睡眠タイプの方が、圧倒的に時間は短いのです。

入眠すると、すぐにノンレム睡眠が来てその後1回目のレム睡眠が来ます。これが、約5分ほど。2回目のレム睡眠は、10分、そして、3回目は15分。という具合に、徐々にレム睡眠は幅を広めていきます。

レム睡眠は、脳が活動している状態なので、脳は起きています。ですのでよく言われるのが、レム睡眠の時に起きることが出来れば、すっきり起きられるのです。

なんで、寝てるのに脳が起きているのかといえば、このレム睡眠中に人は記憶を定着させたり、学習したことを吸収したりしているのです。体と脳の疲労回復がノンレム睡眠の役割なら、学習効果を高めるのがレム睡眠の役割なのです。

ですので、極端に睡眠時間が少ないと、レム睡眠の幅が狭く、記憶が定着せず学習が身に付きません。そういう意味でも、90分周期を4回繰り返すくらい(6時間睡眠)は最低とる必要があるのです。

また、早起きを考えた場合は、この二つの睡眠が繰り返す90分周期でアラームをセットするのが効果的です。みてきたように、90分の終わり付近は必ずレム睡眠です。レム睡眠ということは、脳が活動していて目覚めの準備段階なのです。

レム睡眠とノンレム睡眠、どちらも人間が活動するのに重要な睡眠です。ここで思い出すと、子供の頃の睡眠時間の長さです。平気で12時間寝ていたりしたことがあるでしょう。もっと言ってしまえば、幼児の頃は、昼も夜も合わせて、一日の三分の二は寝ていました。

これは、レム睡眠を多くとる必要があったからです。子供は、大人より多くのことを脳で処理し、学習します。大人になると、そこまでレム睡眠をとらなくてもよくはなりますが、重要な種類の睡眠ですし、早起きとの関連も濃い睡眠といえます。