どのくらいとればいいの?睡眠時間についての嘘とホント

早起き習慣をつける上で、睡眠の質は大事です。ここで疑問となるのが、睡眠の質とは睡眠時間とイコールなのか?ということです。単純に考えれば、睡眠時間は多いほど良いのではと思ってしまいますが、実際はどうなんでしょうか?

よくいわれるのは、人は1日8~9時間は寝るべきであるという説です。一見いかにもその通り!と思う時間です。しかし、実際問題、働いている人が、これだけの睡眠時間を毎日捻出するのは至難の技です。

一方、アメリカの大学のある研究によれば、睡眠時間が6時間半以下の人と8時間半以上の人を比較した人、より眠っている後者の方が死亡率が20%も高いという結果がでたそうです。

一概には言えませんが、睡眠不足もよく有りませんが、寝すぎるのもまた体によくないということです。では、正解は何時間寝れば良いのか?これには、明確な答えはありません。

なぜなら、適正な睡眠時間は、個人によって違うからです。一説によれば、これだけ睡眠時間をとれば良い活動ができるという時間は、DNAレベルで個人ごとに決まっているとも言われます。

そうなると、まず初めにすべきことは、自分のベストの睡眠周期を知る必要があります。人間の眠りには、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があるといわれます。この周期の循環も個人ごとに違います。

ただ、自分の睡眠周期を知るといっても具体的にどうすれば良いか。かなりシンプルな方法をここでは、提示しましょう。ヒントは、90分です。実は、人間がすっきり起きられる睡眠時間は90分の倍数とも言われています。

例として、4時間半(90分×3)、6時間(90分×4)、7時間半(90分×5)この3パターンは、ともに90分の倍数です。まず手始めに、この睡眠時間で時計のアラームを設定してみましょう。

すっきりと起きられる時間帯が、自分のベストな睡眠時間です。7時間半が一番よさそうに見えますが、人によっては、6時間がベストの人4時間半がベストの人もいます。意外な自分の適性睡眠時間を発見するかもしれません。

もう一つの方法として、休日など翌日が自由な時間はアラームをかけずに眠ってみることです。これによって、自然に起きる時間が適正睡眠時間です。これには、前日しっかりリラックスして眠ることが重要です。

他にも、睡眠周期をチェックするアプリなども多くでていますので、それを利用するという手もあります。睡眠時間は~時間が適正!という世間の言葉に惑わされず、自分自身の適正時間を知ることが早起きの第一歩です。

ちなみに、いくら90分の倍数といっても、3時間以下の睡眠は生命に危機を及ぼすので避けましょう。入眠時以降の3時間は、最も深い眠りになり睡眠のゴールデンタイムと呼ばれます。この時間帯は、脳の疲労などが取れるホルモンが多数分泌されています。

寝すぎも寝なさすぎも、どちらも体によくない…。しかし、いままではどちらかといえば、寝不足のほうが悪者とされてきました。しかし、寝すぎも体に十分悪いという研究によって分かって来ています。そういった意味では、睡眠時間は個人レベルで適正時間をしっかり探すことが今まで以上に重要になっているんです。